アルミニウムの価格

アルミは高い

子供会の活動で「廃品回収」の活動をしています。忙しい休日の朝に、近隣のお宅から出される廃品(新聞紙、古雑誌、ビン、缶、衣類など)を自家用車で回収するというものです。

正直、かなり面倒な活動なのですが、この廃品回収によって得られる収入は意外と大きいのです。得られた収入は、子供会の活動費として利用されます。

その廃品回収の内訳を見ていて驚いたのが、回収されたアルミ缶の買取価格です。

スチール缶の買取価格は1キロ約10円なのに対し、アルミ缶の買取価格は1キロ130円。買取価格は日々変動しているので、現在はこの価格ではなくなっているかとは思いますが、当時の私はアルミ缶の買取価格が思いがけずに高いので驚きました。

アルミ缶の価格が高い理由は、なんといってもアルミニウムの生産コストの高さにあります。

アルミニウムの製造には、電気を使用してボーキサイトという鉱物を加工する必要があります。このとき、大量の電力を消費するため、アルミニウムの製造には予想以上にコストがかかるのです。

私たちが普段何気なく使用する1円玉(アルミでできています)は1円の価値しかありませんが、実はその製造には2~3円ほどかかると言われています。

 

アルミリサイクルの価値

このように、製造コストが高いアルミニウムですが、すでに製品として作り出されたアルミ缶などをリサイクルする場合は、話が変わってきます。

なんと、アルミニウムをリサイクルする場合には、ボーキサイトからのアルミニウム生産時に比べ、たった3パーセントほどの電力消費で製造することができるのです。

その結果、アルミ缶のようなリサイクルできるアルミ製品は、回収費用や処理費用を差し引いても利益を出すことができるというわけです。

今まで我が家では、アルミ缶をはじめとする飲料缶は、特にこだわりなく捨てられる時に捨てる…という感じでした。

しかしアルミ缶の買取価格が高いと分かった今では、せっせとアルミ缶を貯めて、子供会の廃品回収の際に出すようにしています。